
新生児から乳歯が生え、やがて永久歯へと生え替わる子ども時代。お子さまの将来のために、この時期に大切な歯や咬み合わせを健康的に育くむことが重要です。
院長は、小児歯科のパイオニア的な存在と言われる小児歯科専門医院で研鑽を積みました。そこで学んだのは、お口の中を診るだけでなく、その子の家族や生活環境までを考え、未来までを思って診療するという診療姿勢です。また咬合治療や矯正治療を学ぶ中で、歯並びや咬み合わせが子どもの集中力や意欲に影響することを知り、総合的な視点からの小児歯科診療を行いたいと考えるようになりました。
これまでの経験や学びを生かし、総合的な小児歯科診療を行います
当院では、お子さまの歯や咬み合わせを健やかに育て、また歯を大切にする気持ちや、何事にも頑張る気持ちも育めるように、ご家族と協力しながらトータルな歯科診療をご提供したいと考えています。
治療や予防では、お子さまが歯科医師やスタッフを信頼して自ら進んで口を開けてくれるようになるまで、急がず無理をせず時間をかけます。トラウマを残さないために、痛みを感じる治療や押さえつける治療は行いません。乳歯のむし歯は、健康な永久歯への生え替わりを重視して、最小限の治療を行います。
そして、自分から大きな口を開けてくれたり、最後まで頑張って治療や予防を受けてくれたお子さまには、「よく頑張ったね」と褒めることを忘れません。この経験により達成感を感じてもらい、歯科へのよいイメージを育み、成長をサポートしたいと考えています。
2〜3歳の第一次反抗期は「何をしてもいやな時期」。「歯磨きをさせてくれない」とお母さまが悩まれるころには、すでに手遅れのことが多いものです。この時期にむし歯になると治療が大変になりますので、反抗期の前に予防を始めることをおすすめします。
ですから、歯医者さんデビューは生後6ヶ月から1歳半位までの間が理想的です。この時期ならば嫌がらずにお口の中を触らせてくれます。また、赤ちゃんが小さいうちは通院は大変ですので、できれば妊娠中にお母さまのお口のチェックを兼ねてご相談ください。無理のないように計画を立ててご提案します。
赤ちゃんの時から適切な予防を行い、生活習慣に気をつければ、むし歯を予防することはそれほど難しいことではありません。ただお子さまの場合、ご両親やきょうだいの影響を強く受けるので、ご家族で予防に取り組むことが大切です。
当院ではフッ素を塗り、必要に応じてシーラントも行います。シーラントとは、むし歯になる前に歯の溝の深い部分にフッ素入りの樹脂を流し込み、むし歯をしっかり予防する処置です。またお子さまの歯の成長や歯みがきチェックの結果を作成し、お口の健康管理や成長把握に役立てていただきます。
小学生低学年の間は仕上げ磨きをお願いしています
お子さまがいやがる時も歯磨き後のチェックは続けましょう。特に高学年の頃にはむし歯になりやすい12歳臼歯が生えてきますので注意が必要です。そこから先は、ご両親を見習いながら、自主的に歯を守る子になるようにご一緒に見守りましょう。
●お子さまの歯の健康のために心がけたいこと
・食事や間食の時間を決め、糖分を含むものはできるだけ与えない
・糖分を含むジュースやスポーツドリンクを与えない
・食べやすい柔らかい物ばかり与えない
・ご両親やご家族もむし歯を治療しておく
・口うつしを控え、スプーンや箸の共有を避ける
歯並びや咬み合わせは、舌の使い方や口呼吸、指しゃぶりなど、悪習癖、食生活の影響を受けることがあります。当院では、しっかりとした咬み合わせできちんと咬んで食事を摂ることを重視し、生活習慣や食生活のアドバイスを行います。歯科衛生士によるMFT(口腔筋機能トレーニング)や、矯正認定医による無料相談も実施していますのでご相談ください。